枠番については、ある意味レースを左右する部分であると考えていいです。特に高松宮記念については、内側に入らないように、なるべく真ん中から外枠に入るような馬が有利になります。改修前と後では、多少傾向は変わってきているのですが、それでも外枠の馬がかなり有利な展開になっています。これは、馬場の荒れているところを走らなくてもいいこと、そして外に出しやすい位置にいることで、最高の脚が使えるためです。
改修前は、力のある馬を除けば、殆ど外枠の馬が来ているような感じでした。改修中に行われた阪神の高松宮記念以外は、6枠より外の馬が台頭するケースも多くあり、力のある馬でも内枠はかなり不利になってしまいます。あのロードカナロアでさえ、1枠に入ったときは勝てなかったことを考えると、相当不利な部分を持っていることは間違いありません。こうした傾向が出ているので、外から狙うことが一般的となっています。
ここ2年は雨の中で開催されていることもあり、思っていたような展開にならず、内枠の先行馬が残ってしまうこともあります。当日は晴れになるかどうかも大事なことですが、雨が降ると外に出す馬が多くなり、空いている内側が狙われるために、傾向とは違う展開になりやすいのです。